中古農機具の
購入の仕方をご紹介!
失敗しない選び方!

農機具の購入・買い替えにあたり、新品の農機具は値段が高く困っている方が多いのではないでしょうか。新品の農機具の価格は最近ますます高くなってきています。

新品は高いため中古の農機具を購入しようと考えている方が多いと思います。ただ、その際にまず直面するのは、「中古の農業機械はどうやって、どこで購入したらいいの?」と疑問ではないでしょうか。

そこで、中古の農機具の購入を検討している方が農機具選びに失敗しないよう、本ページではコストパフォーマンスの良い中古農機具の購入方法や、信頼できる農機具販売店の情報を紹介させていただきます。

1. 中古農機具の購入にあたって

近年、農業を巡る環境は大きく変わりつつあります。農機具の技術革新や栽培方法の研究が進展し、以前と比べてより高度な農業・農作業が広まっている一方で、多くの農家の方々は厳しい経済状況に直面しています。農作物価格の低迷や生産コストの上昇、そして国際的な農作物を巡る環境変化が、日本の農家の方々の経営を圧迫している状況です。

この中でも、特に農機具・農業機械の価格高騰は、新規に農業を始めようとする方や、新たな農機具の購入や買い替えを検討している現役の農家の方々にとって大きな負担となっています。高性能で効率的な新品の農機具は確かに魅力的ですが、その価格はなかなかのものです。さらに昨今は新品の農機具価格がどんどん高くなっている状況で、なかなか新品の農機具に手が出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで、昨今より注目されるようになっているのが中古農機具です。国産の農機具は中古でも十分な性能があるだけでなく耐久性も十分であり、新品の農機具と比べると価格面でかなりのアドバンテージがあります。昨今サーキュラーエコノミーが盛り上がっておりますが、リサイクルという面でも貢献し、持続可能な農業をサポートする面もあります。

この記事では、そんな中古農機具の購入を検討している方々に向けて、失敗しない中古農機具の選び方や、信頼できる農機具販売店を紹介します。中古農機具を購入しようとしているものの、どこで買ったらいいかわからないという方は、ぜひともご参考にしていただければと思います。

2. 中古農機具のメリット・デメリット

中古農機具の購入を検討する際には、そのメリットとデメリットをしっかりと把握しておくことが重要です。以下に、中古農機具の主なメリットとデメリットを説明します。

トラクター

メリット

新品と比べて低価格

中古品は新品の農機具と比べて、価格が大幅に安いことが多いです。初期投資を抑えることが可能となります。

すぐに使うことができる

新品の場合、注文してから納期待ちが発生することがあります。中古の場合、購入してすぐに納品してもらえるため、購入してすぐに使うことができます。

機能が少ないため使いやすい

中古の農機具は最新モデルと比べて機能がシンプルなことが多く、操作が直感的である場合が多いです。基本的な農作業を行う上で十分な機能は古い農機具にも備わっているため、最新機能を求めない場合は中古の農機具の方がこれまでの使用から変わらず慣れた操作ができ使いやすいかもしれません。

デメリット

故障のリスクが大きい

新品に比べて故障のリスクが高くなります。使用時間が多いほど故障のリスクが高くなるため、故障した際の費用も考慮した上で購入する必要があります。また、前オーナーの使用方法やメンテナンス状況によっても変わってきます。

保証が薄い

中古品のため、保証期間が短いか、あるいは保証そのものが付いていない場合があります。

部品の取り扱い

一部の古いモデルでは、部品が生産終了している場合があり、修理やメンテナンスが困難となることがあります。

求めているものが見つからない

中古市場では、希望するモデルや機能を持つ農機具が必ずしもあるわけではないため、希望通りの機械を見つけるのが難しい場合があります。特にあまり出回っていない農機具を探す場合は難しい傾向にあります。

中古農機具の購入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを考慮し、自身のニーズや予算に合わせて選択することが大切です。

3. 失敗しない中古農機具の選び方

選び方

中古農機具には新品と比べて低価格であるというメリットがある反面、上記のとおりデメリットもあるため、購入に当たってはいくつか気をつける点があります。以下では失敗しない中古農機具の選び方をご紹介します。

目的とニーズを明確に

まず、どの作業に用いるために農機具が必要なのか、それにあたりどんな機能や性能が必要なのかを明確にしましょう。これにより、必要なものだけを絞り込むことができ、お店で相談する際にもスムーズなやり取りができます。

機械の使用歴を確認

中古の農機具の使用歴や使用時間をしっかりと確認することで、その農機具の現状の状態や将来的な故障リスクを判断することができます。使用時間があまりに多い農機具は、どうしても故障リスクが高くなるため気をつけましょう。

外観だけでなく、動作確認も

中古農機具を購入する際には、外観のチェックだけでなく、実際に動作させて確認することが重要です。異音や振動など、異常を感じる点がないか注意深く確認しましょう。あまり農機具に詳しくない場合は、詳しい人と一緒に見に行ってもいいかもしれません。

信頼できる販売業者を選ぶ

販売業者の評価や口コミを参考にして、信頼性のある業者を選ぶことで、安心して取引ができます。インターネットオークションなどでの価格よりは高くなりますが、安心して中古農機具を購入することができます。

保証やアフターサービスを確認

メーカー系列の農機具店で購入すると保証やアフターサービスが付いてくることがあります。このようなサービスがある場合、より安心して購入を検討することができます。

中古農機具の選び方は、新品を選ぶ際とは異なるポイントが多く存在します。上記のポイントを参考にしながら丁寧に中古農機具を探すことで、長く使える良質な中古農機具を手に入れることができるでしょう。

4. 中古農機具の買い方

1. 農機具販売店

クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱農機などの大手メーカーの販売店や販売代理店は、新品だけでなく中古農機具の取り扱いも行っています。大手メーカー系列の店舗では、購入後の保証やメンテナンスといったアフターサービスが充実しているのが特徴です。

中古であっても、正規代理店や直営店での購入は、安心感や信頼性の面で非常に高い評価を受けています。また、探している農機具があれば、予算も合わせて伝えることで適切な中古農機具を探してくれるかもしれません。

2. JA(農協)

JA(農協)も農機具販売店と同様に新品の農機具だけではなく中古農機具の取り扱いや情報提供を行っています。JAでは、商品の保証やメンテナンスサービスもしっかりと提供されており、長期的に安心して使用することが可能です。

また、JAでは購入の際にローンの提案など資金面でのサポートも充実しているため、資金面で不安がある際にも大きなサポートを受けられます。

3. 中古農機具買取店

買取専門店では、農機具販売店やJAと比べて、より古いモデルの中古農機具を手頃な価格で手に入れることが可能です。農機具販売店やJAとは違い中古農機具を専門にしているため取り扱っている機種や台数も多い傾向にあります。

一方で、保証やメンテナンスといったアフターサービスが農機具販売店やJAに比べて弱い場合が多いため、購入前にしっかりと確認を行うことが大切です。

中古農機具買取店は自社のHPで在庫農機具の紹介をしているほか、ヤフーオークションなどのインターネットオークションで商品を販売しているため、探している農機具がある場合はネットで探すことができます。

4. 個人からの購入

オークションサイトや個人間取引で農機具を購入する方法もあります。

ただ、購入する際のリスクが高いため基本的は避けた方が良いかと思います。不具合を隠しているケースや購入後の保証は基本的に期待できないため、購入に当たっては十分な知識や確認が必要です。

これまで使用していた農機具は、下取りや買取に出すことで、新しい中古農機具の購入代金の一部として利用することができます。購入の際の予算の負担を軽減することができ、古い農機具であっても値段が付くことがあります。

農機具の買取に関して、農機具販売店やJA(農協)に下取りを出すことも可能ですが、買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。買取業者は中古農機具を専門にしているため、高い値段で買い取りしてくれる可能性が高いためです。

買取業者をネットで調べるといくつも出てくると思いますが、特におすすめな農機具買取業者の「クロバト農機買取」と「農機具王」を紹介させていただきます。

クロバト農機買取

クロバト農機買取トップページ

適正な査定とスピーディーな対応が期待できる買取業者です。独自のネットワークを活かし、高価価格での買取を実現しています。
また、取り扱う農機具の種類も豊富で、どんな農機具も気軽に査定依頼することが可能です。査定後の買取までの手続きもシンプルで、初めての方でも安心して利用できます。

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農機具王

農機具王トップページ

長年の経験と知識を持つ専門スタッフが在籍しており、農機具の査定から買取までの一連の流れをスムーズにサポートしてくれます。
また、全国対応のため地域に関係なく利用できるのが魅力。一つ一つの農機具に対して、丁寧な査定を行い、顧客満足度を第一に考えたサービスを提供しています。

農機具王

5. 購入後のメンテナンスのポイント

中古農機具を購入した後も、その性能を持続させるための適切なメンテナンスが欠かせません。

メンテナンス

1. 定期的な点検

定期的に農機具の動作や状態を確認しましょう。小さな不具合を早期に発見・対応することで、大きな故障を防ぐことができます。また、使用に伴いエンジンオイル・ミッションオイルの劣化や部品の摩耗が進んでいきます。購入時にどのようなメンテナンスが必要かを確認しておき、必要な時期に適切にメンテナンスするよう心がけましょう。

2. 清掃・掃除

農作業後の土や泥、雑草などを農機具に付着させたままにすると、汚れが固着してしまい外装の状態が悪くなるだけでなく、性能の低下や故障の原因にもなります。使用後は適切に清掃を行いましょう。

3. 適切な保管

使用しないときは、屋根がある倉庫に保管することで劣化やダメージを防ぐことができます。雨水が直接当たる場所に保管しておくとサビが進んでしまうため、可能であれば屋根がある場所に保管しましょう。

6. 中古農機具の買い方まとめ

中古農機具の購入は、新品に比べて低価格で手に入れることができ、最新の機能を求めなければ十分に農作業に使用できるため魅力的な選択肢です。

しかし、新品の農機具とは違い中古農機具ならではのデメリット・気をつけた方が良い点があるため、購入する際は一定程度注意が必要です。

この記事を参考にしていただき、失敗しない中古農機具選びと、その後の適切なケアを心掛けていただければと思います。